■控訴審第四回弁論及び報告会

1時間に及んだ進行協議の後、弁護士会館5Fの会議室に移動し、報告会を開催いたしました。

まず脇本代表から挨拶と報告。
報告する脇本代表

熱心に聞き入る当日の参加者達。
取材陣の中には遠く福岡から駆けつけてくださった歯科医師でジャーナリストの杉山正隆さんの顔も。
聞き入る参加者と取材陣


厚生労働省が裁判所に提出した「歯科保綴物の多国間流通に関する調査研究」を手に、進行協議での内容を説明する川上弁護士。
進行協議の説明をする川上弁護士


私も現物は始めて目にしました。
御用学者が綺麗なところだけ見たと言っても。

厚生省の報告書

■ 世田谷シンポジウム


歯科技工の海外委託問題訴訟を広く社会に知っていただくために、訴訟原告団と支援者並びに歯科医療を守る国民運動推進本部とがシンポジウムを開催いたしました。
8月3日に世田谷区民館 三茶しゃれなあどにて行なわれた「歯科技工士シンポジウム」には猛暑の中、多数の参加を賜りました。
世田谷シンポ会場風景 金田衆議院議員、田辺記者、宇佐美保団連副会長、川上弁護士には大変貴重なお話や提言をいただき感謝に耐えません。

また、脇本代表も何時にもまして強く歯科技工士が迎えた危機を訴えて心に迫るものがありました。
蓋を開けてみれば100名を越す参加者の三分の一が歯科医師達と、予想以上に歯科医師の出席が多く、現場の歯科医師達にも歯科技工士たちの危機的な状況がひしと伝わったであろう事を願わずに入られません。

お話されるジャーナリストの田辺功氏

歯科医師、歯科医師会、保団連、政府、所轄官庁、歯科技工所協会、ラボ経営者、そして個人の歯科技工士と、 歯科医療の現状に対する認識や思惑は様々でありましょうが、現実に歯科大学の定員割れや募集減少に先立つ事10数年の歯科技工士業界の崩壊、構成年齢の高齢化、空洞化、更には有資格者の大幅な減少と、歯科医師会と歯科技工士会の対立、歯科医師と歯科技工士の相互不信、料金問題や待遇、立場での対立が引き起こしてきた弊害は、国が進める財政再建と構造改革の流とシンクロして、歯科技工業と歯科技工士免許の双方とを、意味のなさない過去の遺物へと追いやろうとしている訳であります。

質問される参加者 その事を、端的に知らしめたのが、保団連宇佐美副会長による、「歯科技工助手制度」への言及でありましょう。

質問に答える保団連宇佐美会長と川上弁護士

日本歯科医師会の国会代表とも言うべき参議院議員石井みどり氏との話題に上がったと言う事は、政官業の三位一体で事が動き出している、根回しが進んでいると言う事実を想起させる発言でありました。

会場からは活発な質問や意見が相次ぎ、歯科医師、歯科技工士双方の歯科医療崩壊への危機感は強いものが感じられるのです。
それだけに、業界組織としてなんら対応をしようとしない日本歯科医師会や日本歯科技工士会の姿勢にははてなマークが灯ります。

また、歯科医療業界の先進的な改革に取り組んでいるみんなの歯科ネットワークの大塚副理事長からは、技工料金問題に絡めて歯科技工士の直接請求を実現するべきとの発言もありました。
海外委託を厚生労働省として容認するが如き「平成17年度厚生労働省歯科保険課長通達」で示された通り、 歯科医師の裁量権と歯科技工士法の矛盾とを容認し、厚生労働省は監督官庁としての役割放棄、責任の限界を認めたわけですが、その延長線上に、上記したような関係者、それも有形無形での利害関係者の思惑だけで、昭和30年法律第168号として発布された現行法である歯科技工士法は、空洞化形骸化されようとしていることが、裁判の訴因や争点以上にクローズアップされてきたのであります。

■ 一審第4回公判

第四回公判当日、裁判所前でアピールする原告団です。

裁判所前でのアピール

当日はTBSテレビの取材もあり、脇本代表、川上弁護士が個別に取材を受けました。
TBSの取材を受ける脇本代表

こちらは川上弁護士。 丁寧に取材に答えておりました。
TBSカメラの前で答える川上弁護士

■ 日比谷公会堂 医療危機打破 

医療現場の危機打開と再建をめざす国会議員連盟主催の12日日比谷公会堂で行われた、「医療現場の危機打開と再建を目指す国会議員連盟第一回シンポジウム」 ある程度予想されたことでしたが、蓋を開けてみれば歯科は蚊帳の外・・・・ いや、最初から戦意喪失ならまだ分かるが、そもそも戦おうと言う意志すら持っていない・・・のがほんとかも。 開場前から受付には多数の参加者が並び、



その受付で資料を配布。



ほぼ全ての席が埋まる盛況でした。



しかし、あの面子を見ると医科の危機感は分かるが、主催の議連こそ危機を招いたと 言うか演出した張本人の集まり。

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