■ 自画自賛めいてきますが。
日々集まる情報に接していると、今まで関心も寄せなかった人たちが、歯科技工物の海外委託に対してコメントなり意見や警鐘を鳴らしていることに気づく。
勿論、我々の起した訴訟に対して反発している所や、鼻でせせら笑っているブログなども散見するが。
日本歯科技工士会も中西会長名で、なんともトンチンカンな声明を発した。
受け止め方や内容はどうあれ、これらの動き、変化こそが訴訟が起した波紋だと言えるのではないだろうか。
筆者自身も、歯科医療業界の混迷に一石を投じたいと思いながらも、ここまで手ごたえのある行動には踏み出せないで居たので、訴訟を起した代表や隗の皆さん、引き受けてくれた弁護団の皆さんそして決起した原告団の一人一人に、この場を借りて感謝申し上げる。
来る12月17日、 控訴審の幕が切って落とされる。
当然ながら我々の目的は歯科技工士法をないがしろにし、国民の健康と安全安心を守ろうとしない国の不作為を正す事である。
■ 我ら自身の問題
そして忘れてはならないのが、歯科医療を行っている歯科医療業界自身がコンプライアンスの存在を自ら示す事である。
設置した掲示板やブログに寄せられる、歯科技工士の生の声を読んで欲しい。
そこにあるのはわが業界を構成する歯科技工士自身がどれほど酷い事を仲間や後輩たちに行い、どれだけの若い芽を潰してきたのかと考えさせられる事ばかりだ。
本来ならばこんな虐めや虐待とも搾取とも取れる行為を、先ず無くす為に業界は行動を起こすべきであった。
歯科技工士や歯科衛生士の問題もそれぞれの職種だけの問題ではない。
より大きな権限や権力をもっている立場の人が、その立場や権威を利用して下の者達に対峙すれば、虐めとも搾取とも虐待ともなりうる。 これらは国の責任でも制度の問題でも何でもない。 歯科業界の中にまともなモラルが存在するのか、ルールがあるのかと言う事だ。
このHPは訴訟のために開設され運営されるものではあるが、自ら襟を正すと言う意味からも、その様なモラルやルールの崩壊の現実、ブラックボックス化している分野にも視野を広げていきたいと筆者自身は考えております。
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