違法入れ歯断固阻止・歯科医療を守る国民運動推進本部

contact

第2回 シンポジウム開催のご案内


第2回 シンポジウム開催のご案内
 仮 題   歯科技工海外委託ついての考え方
 日 時   平成21年8月23日(日)1:00から5:00
 会 場   九段会館
       東京都千代田区九段南 1−6−5
        九段会館HP
 座席数   200名
 パネリスト 未定
 司会者   未定
  未定は追って決まり次第ご報告致します。皆様多数のご出席をお待ち申し上げます。

控訴審では進行協議が展開され、訴訟外では歯科技工士会が県単位或いは支部やブロック単位での支援を決めるなど、歯科技工の海外委託訴訟が起こしたうねりは確かなものになりつつあります。
表面的な歯科医院の繁栄の陰で、事実上崩壊に直面する歯科技工に、このままただ指をくわえて立ち尽くす道を選ぶのか、国民と共にある歯科医療の未来をもう一度見据えるのか。 目を開くべき時です。

国に対峙できる唯一の組織である(社)日本歯科技工士会が、国の医療制度たる、国民のための歯科医療を、その存在や国民の安心安全を維持することを放棄し、規模の論理企業経営の論理を前面に押し立てて、方針を決定するのであれば、それが正当な行為であったとしても、国民の利益と言う観点からは如何かとの疑問を持たざるを得ません。 
米国流のグローバリズムや、金融工学と言われた資本の理屈が実体経済を伴わないマネーゲームとして破綻した事実を忘れてはいけません。
歯科医療は幻想や実体を伴わない儲け話ではありません。 需要は作れないし、作れば必ず付けがたまります。 閉じられた有限の市場の中でビジネスモデルなどを構築すれば、限りある実体をめぐって行過ぎた搾取や犠牲を追求することになり、歯科技工士のみならず国民の負担となり患者さんの不利益に結びつくのです。 歯科技工のビジネスモデルの多くは国民に還元されているとはとても思えません。
それ故このままでは歯科技工業界の9割を占める零細なラボの会員非会員を問わず、歯科技工士の多くは国民の負託にこたえる術を失いかねません。 

確かに歯科は一家はそのとおりです。 そう訴えねばならないほど、歯科技工の大枠が、大枠を守り育てるべき国や組織や立場にある人から踏み潰されてきた事は否定できません。 歯科技工士自身がその大なる加害者なのでもあればなおさらです。
内輪のコロニーは、その内部にいる医療者を守るかもしれませんし、しかし、大枠を整え、国と国民全体と歯科技工を結びつけることは出来ません。 多くの国民はコロニーの蚊帳の外であり崩壊の現実を知らせられることも無いままに、ある日突然、その地域のたった一軒の歯科医院すら消てしまったとなりかねないのです。

私たちが目を向けねばならないことは、誰のための歯科技工を、誰の力をもって、誰が担っていくかを国民と共に再考し構築することであり、その大切さを伝えることだと思います。

歯科医師だけで、また、無資格者や海外委託だけで、今ある歯科医療を将来にわたって提供することが出来ると言うのでありましょうか。
中国、タイ、ベトナム。 国の違い、為替の差があるから、一見すれば海外委託は良い選択のような気もしますが、彼らが何時までも受け入れると言う保障は何一つありません。 
国民の知らないところで、底辺に置かれた有資格者の犠牲によって成り立つ制度をこのままにしてはいけない。 
あるいは、我々の犠牲が、今度は後進国の経済的に弱いところの国民の犠牲に振り変わるだけでもいけない。 
過剰な利益は求めない。 しかし過剰な犠牲や負担もまたおかしいと声をあげねばならない。

国と日技や日歯など組織は、歯科技工崩壊の現実に対し、その一因が自分たちにあることを棚に上げて、何らかの対策を画策しているものと思われます。 そのような疑いをもたれること自体が、閉鎖性を物語ります。 国や他団体との協議があるのであれば、裁判の場でもシンポジウムでもいいつまびらかにしていただきたい。 そう願います。
それに対し一石を投じる機会にと願っております。

inserted by FC2 system